本:1分で話せ(伊藤 羊一)

シンプルなプレゼン手法を学ぶため、
「1分で話せ」という本を読んだので、紹介する。


プレゼンのゴールは人を動かすこと

本書ではプレゼン力を「自分の主張を相手にしっかりと伝えて、理解してもらい、動いてもらう力」と定義しており、チームの力を最大限に活かすためには、人を動かすことをゴールとしたプレゼンが必要だと述べられている。
相手に内容を理解してもらうことをゴールにしてプレゼンをしてしまうことが多かったので、新鮮な考え方であった。


3段型のピラミッド形式で話す

ロジカルに説明するための方法として、以下の3段型のピラミッド形式が示されていた。
結論に対する根拠が適切か確認するため、「だから何?」、「本当に?」、「ファイナルアンサー?」と自問自答することが大切。


1段目:主張(結論)
2段目:根拠3つ
3段目:事例(根拠を支える具体的な説明)


また、ピラミッドを作成する前提として、伝える相手の立場/興味、自分が求められていること、相手の理解度などを考慮することが必要となる。


会議では「ポジション」を取る

建設的に会議を進めていくには、「ポジション」を取って結論を出し、それをサポートする根拠を提示することが必要。それができて初めて「議論」となり、その結果、自分が間違っていたら、その段階で訂正すれば何も問題ないと説明されていた。
会議中に人の目や空気に流されて自分の意見を言えないこともよくあるが、そこは割り切って意識を変えていきたい。


本書を通じて、プレゼンする上での心構えや具体的なテクニックを学ぶことができた。早速、会社でのプレゼンに活用していきたい。また、3段型のピラミッド形式は単純なプレゼンだけではなく、咄嗟の質問に対する円滑な回答や、会議のファシリテーションにも応用できるそうなので、色々なビジネスシーンで試そうと思う。